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肩腱板断裂/診断・治療と鏡視下腱板修復術
肩腱板断裂とは
肩が痛くて腕が挙がらない・・・
「レントゲンでは大丈夫、何ともないですよ。」
「五十肩でしょう。」
でも痛みが続いている・・・それは肩腱板断裂かもしれません。
≪肩の痛みの原因は骨には異常なく、大部分が腱板や関節包などの軟部組織のことが多い≫
肩腱板断裂の症状
- 安静時痛 (特に夜間痛)
- 腕をあげるとき、降ろす時の痛み、ひっかかり
- 腕をあげた状態での作業がつらい
- 腕があがらない
肩腱板断裂の原因
- 外傷性 転倒など怪我で生じるもの
- 加齢変性 加齢とともに自然に腱板が断裂
腱板は肩関節の骨と骨との間にはさまれた所を通っていますので、使いすぎによって擦り切れることがあります。
また老化によっても腱が弱くなり切れやすくなります。
ですから怪我などのはっきりした原因がない場合でも、日常生活の中で腱板断裂がおこることがあります。
肩腱板断裂の診断
レントゲンでは腱板自体が映らないため、正確な診断のためには超音波検査やMRI検査が必要となります。*肩痛が続いている方は担当医に相談ください。
肩腱板断裂の治療
変性断裂であればまずリハビリを中心とした保存療法が基本となります。
数か月、保存療法をして効果が乏しい場合は腱板修復術が必要です。
*外傷性の場合は断裂サイズが大きくなりやすく、手術が望ましいです。
また、以下に当てはまる人も保存療法の効果が乏しいと言われています。
- 重労働者
- スポーツ愛好家
- 60歳以下の利き手
- 喫煙者
肩腱板断裂の手術療法/鏡視下腱板修復術
手術は従来の手術(直視下手術)と、内視鏡を使った(鏡視下手術)があります。
鏡視下手術の方が、体にかかる負担が少なく、手術後の痛みも少ないことから当院でも鏡視下手術を行っております。
*当院では2023年は70件の肩鏡視下手術を行っており県内トップレベルです。
- 正確な診断と処置
- 正常組織への侵襲と術後の痛みが少ない
- 合併する病変に対する処置が容易
- 傷跡が小さい
手術は5㎜程度の小さい穴を数カ所作ります。そこから内視鏡をいれて、腱板の断裂部を確認します。
そして小さい穴からアンカーという丈夫な糸のついたネジを骨に埋め込み、その糸を利用して腱板を修復します。
当院では最先端の高画質(4K)関節鏡を用いて
膝、肩の鏡視下手術を行っています。