関節再建外科
主な対象疾患
◎膝関節疾患:変形性膝関節症、半月板損傷、前十字靭帯損傷、反復性膝蓋骨脱臼 など
◎肩関節疾患:肩腱板断裂、肩関節周囲炎、反復性肩関節脱臼、投球障害肩、凍結肩(五十肩)、変形性方関節症 など
当院の特徴的な手術・治療法
人工膝関節置換術
最先端のMakoシステムを導入しています。人工膝関節置換術において良好な治療成績を得るためには、正確なインプラントの設置が重要であり、Makoシステムの導入により精度が高く低侵襲で安全な手術が可能となっております。
また、当院では大腿神経ブロックなどの術後疼痛対策をしており、個人差はありますが術後疼痛が少ないのも特徴です。
詳しくは『Mako/人工関節の最新鋭のロボティックアーム手術支援システム』をご覧ください。
膝周囲骨切り術
変形性膝関節症に対して関節温存手術である膝周囲骨切り術(高位脛骨骨切り術、大腿骨遠位骨切り術、Double level osteotomy)を行っています。関節温存手術である膝周囲骨切り術は、スポーツ復帰も可能で患者満足度は高く良好な治療成績を得ております。近年、全国的に注目されている手術法であり、手術件数も増えています。(県内でトップレベルの 手術件数 約70件/年 です)
詳しくは『変形性膝関節症の手術療法/人工膝関節置換術と膝周囲骨切り術』をご覧ください。
関節鏡視下手術
膝、肩関節においては最先端の高画質4Kモニターの関節鏡を用いて鏡視下手術(前十字靭帯再建術、半月板縫合術、半月板切除術、内側膝蓋大腿靭帯再建術、肩腱板修復術、バンカート修復術など)を行っています。
鏡視下手術は直視下手術と比べ低侵襲で疼痛が少なく、術後回復が早いのがメリットです。また、高画質関節鏡のため、より正確に安全な手術が可能です。
人工肩関節置換術・リバース型人工肩関節置換術
変形性肩関節症、骨頭壊死症、腱板断裂性肩関節症に対して人工肩関節手術を行っています。当院はリバース型人工肩関節置換術を行うことができる県内でも数少ない病院の一つです。
PFC-FD療法
手術療法だけでなく、第3の治療として知られるPFC-FD療法を行っております。PFC-FD療法は、患者自身の血小板に含まれる成長因子を活用する再生医療で、関節や筋腱の疾患・損傷に対する注射によるアプローチです。
入院の必要はなく、副作用も少なくのがメリットです。
詳しくは『PFC-FD療法/関節疾患に対する新しい治療法』をご覧ください。
膝・肩・スポーツ専門外来
膝・肩・スポーツ専門外来では膝・肩関節の変性疾患や、小中高生の部活動でのスポーツ外傷やスポーツ障害をはじめ、スポーツ愛好家の膝・肩関節痛まで専門的に治療を行っています。
外来診療では、レントゲン、超音波、MRIを用いて正確に診断して、超音波ガイド下注射やリハビリテーションを組み合わせて治療を行っていきます。局所だけではなく、障害に至った原因を考え、復帰後の再発予防にも取り組んでいます。また、手術が必要となった場合、膝・肩関節では関節鏡を用いた鏡視下手術を行い、リハビリテーションを経てスポーツ復帰できるようスタッフ一同サポートします。
膝・肩・スポーツ専門外来は毎週月曜日の午後2時から午後6時まで行っておりますので、部活動中や仕事、学校終わりに受診していただけたらと思います。また、スポーツをしていなくても膝痛、肩関節痛でお悩みの方は、気軽に専門外来へご連絡ください。
※五嶋医師の整形外科外来は予約制です。
開設曜日 | 月曜日(午前・午後) 水曜日(午前) |
担当医 | 五嶋 謙一 |
※五嶋医師の詳しいプロフィールはこちら<<
※変形性膝関節症の解説をする医療情報サイト『関節が痛い』はこちら<<
科の担当医
五嶋 謙一
- 専門分野
- ・関節再建外科(膝・肩)
・スポーツ整形
・整形外科一般
- 所属学会
・日本整形外科学会 専門医
・ISAKOS(国際関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会)
・ESSKA(ヨーロッパ関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会)
外来担当表
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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午前 9:00〜12:30 | 五嶋(膝・肩・スポーツ) | 五嶋(膝・肩・スポーツ) | |||||
午後 14:00〜18:00 | 五嶋(膝・肩・スポーツ) |
- 午前の受付時間 8:30~11:30
- 午後の受付時間 11:30〜17:00
主な検査機器
一般X線撮影
骨や関節、臓器の状態をレントゲン写真に撮影する最も基本的な画像検査です。当院では、コンピューターで読み取ってデジタル処理をするため、安定した画像を得ることが可能です。
透視・造影検査
X線照射により得られた情報をテレビ画面に映し出し、リアルタイムに患部を観察する検査です。映像を見ながら骨折や脱臼を整復する場合や、造影剤を注入して関節の中や神経の通り道を確認する場合などに用いられます。
骨密度検査
骨粗鬆症の診断に不可欠である骨密度測定を行うための検査です。最新のホロジック社のHorizonを導入し、検査が簡単・安心・高精度に行えます。(すずみが丘病院に設置)
超音波検査(整形外科用)
超音波を用いて体内を画像化する検査です。筋肉や関節・骨などの運動器の診断に用いられます。整形外科領域の診断に適したモデルで筋束や神経束の繊維構造まで鮮明に見える高精細画像が得られます。
MRI検査
磁力と電磁波を利用して体のあらゆる断面を画像化する検査です。狭いトンネルに入っていく従来のMRIに比べ、開放的に優れ閉塞感から来る苦痛を大幅に改善しています。また、X線を使用しないため被爆の心配もありません。
CT検査
X線を使って身体の断面を撮影する検査です。全身の骨や筋肉の状態のほか、様々な臓器を診ることができます。整形外科手術の術前計画にも用います。(すずみが丘病院に設置)